大麦若葉の効果一覧と考察

大麦若葉の概要

大麦若葉とは、文字通り、オオムギが穂をつける前の若い葉っぱのことです。20-35cmなどに育ったところでタイミング良く収穫します。ビタミン・ミネラル・食物繊維に富んでいますが、茹でる・煮るなど「野菜」として食べられることはまず有りません。

おいしくないということではなく(むしろ大麦若葉の青汁はおいしいですよ)、パンやウイスキー、麦茶などをご想像なさるとわかるとおり、ムギ類やその葉は「野菜」的な使い方は難しいのです。

大麦若葉ポイント 1.瑞々しいビタミン・ミネラルをスーっと補給

カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄などミネラル類、クロロフィルを多く含みます。ビタミンB1、ビタミンC、E、カロテンに優れています。

カリウムやカルシウムは、現代日本人に不足している栄養素です。大麦若葉のカルシウムは100g中40mgと、牛乳の3倍以上。

鉄の所要量は1成人男女各7.5mg、10mg/日ですが、大麦若葉では100gあたり24.8mgと大変高い数値で、参考として小松菜は同2.8mg、豚レバー9mg、ヒジキ(乾燥)では55mgです。ヒジキは優秀ですが、いちどきには量を食べられませんし、毎日豚レバーを食べるのも肉の摂り過ぎによる弊害が出てきます。大麦若葉はとても良いバランスなのです。

ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える成分です。豚肉やウナギ、鰹節にも多く含まれますが、多量に摂取するとコレステロールや中性脂肪も体内に多くなります。玄米やパスタに比較的多く含まれますが、これらも余り多量には摂れないでしょう(食べきれない/糖質・エネルギー過多)。抗酸化作用の高いビタミンEやCも多く含まれています。

大麦若葉を用いた青汁ならば、余計な成分なしにビタミンをスムーズ補給できます。

大麦若葉のポイント 2.たっぷりの食物繊維

肥満、コレステロール上昇、血糖値上昇の抑制、それにお通じに効果が高い食物繊維。

大麦若葉では、食物繊維に関しても「約45mg/100g」と大変高い数値。ケタ間違いではありません、「よんじゅうご」です。

ごぼうなど食物繊維トップレベルの野菜で同5.7mg、レタスやキャベツではわずか1~2mg程度。大麦若葉の食物繊維量は、野菜という枠に当てはめられないかもしれません。

※あまりに多くて驚くかもしれないですが、青汁では粉末が適正な量で分包されています。

大麦若葉のポイント 3.大麦若葉に特有の成分

1) SOD (スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)

生活習慣病やがん、全身的な老化に結びつくとされる「活性酸素」。ここ10年ほど話題なので気にしている方も多いことでしょう。

ビタミンEやCも抗酸化作用を持ちますが、それとは別に「スーパー・オキサイド・ディムスターゼ(SOD)」と言われる「抗酸化酵素」があり、我々はこのSODを体内にあらかじめ持っています。

しかし、体内の「SOD」が十分に活躍しきれず「活性酸素」が優勢になってしまう、という状況が考えられます。「大麦若葉」はSODを多く含むので、活性酸素の抑制が期待できるのです。

2)イソビテキシン

こちらも抗酸化作用を持つとされる物質です。まだメカニズムの研究が進んでいない面がありますが、期待がかかっている物質です。(大麦若葉は、一部のアレルギー体質の方を除いて食品としての安全性が実証されているので、安心して飲んで大丈夫です)

野菜として栽培されてこなかったメリット

大麦若葉は野菜としての栽培履歴が少なく、この意味として度重なる品種改良なども行われていません。野菜に含まれる栄養素、特にミネラルは、同じ緑黄色野菜でもここ数十年で含有量の低下が指摘されています(国民栄養調査などによる)。大麦若葉はこういった「低下」が起きておらず豊富なミネラルを摂取できます。意外なのですが野菜・植物はこういう側面を持っているのです。

風味は?

おおむね好評なのが「大麦若葉」の風味です。抹茶のような感じ、とする声も多いですしあおじろうもそんなような印象を持ちます。

ケールのような青臭さはなく、明日葉のような苦味もありません。悪く言うとしても「やや渋い・濃い抹茶」といった程度。幅広い人々を対象とした場合、味覚の面では最も始めやすい青汁といえます。「野菜っぽさ」「草っぽさ」が無いため、「野菜嫌い」の方では野菜より口にしやすいと感じることもあるようです。

他の素材がベースであっても「大麦若葉」をブレンドすることで風味を良くしている青汁がありますし、「大麦若葉」をベースにしたうえで、他の(やや飲みにくいとされる)素材を配合してある製品もあります。

味が良く始めやすくて続けやすい、かつ栄養面でも十二分なのが大麦若葉です。続けられるか心配な方の青汁入門には、あおじろう一番のおすすめです。

他のベース素材と比べて特筆すべきは、やはり大麦が野菜として活用されてこなかった、すなわち品種改良が行われていない分だけ、栄養価の低下が起きていないということでしょう。ただ、この利点は、今後大麦若葉青汁がますます普及したさい(もし青汁に特化した品種改良や大規模栽培が始まった場合)を考えると、先々まで予測できない部分でもあります。

もう一点はSOD=スーパー・オキサイド・ディスムターゼの効果ですね。あの「活性酸素」を抑制する作用が強く、老化防止の効果が高いとされます。イソビテキシンも同様です。

ケールや明日葉と比較して面白いのは、(姿のまま食べても毒ではないですが)まず「料理」には使われない素材ということです。大麦若葉の栄養をたっぷり摂るには、いまのところ青汁で飲むのがベストと言ってもよいでしょう。

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