ケールの効果一覧と考察

効果1.

写真ケールとはアブラナ科の作物で、緑葉甘藍とも呼ばれます。地中海原産。「甘藍」とはキャベツのことですが、ケールはキャベツに近い植物で、キャベツが結球し丸くなるのに対し、葉を広げて生育します。一年を通じて栽培・収穫できるのも特徴です。日本に入ってきた歴史としてはキャベツより古いものです。

伝統

効果のお話に入る前に、まずケールは90年代に青汁ブームを引き起こした立役者です。実際は80年代以前から飲まれています。この為、20-30年以上もケール青汁を続けている方が沢山おり、安全性はもとより、健やかさ、安定継続供給が既に実証済みなわけです。

豊富な栄養

植物の系統としてはキャベツと似た面もあるケールですが、その栄養面ではキャベツを遥かに上回っています。ビタミン・ミネラルの他、酵素、クロロフィル、フラボノイドを多く含みます。

カルシウム、リン、ビタミンA、B1、B2、C について、同量のキャベツより豊富に摂取できるのが特徴です。日本人に不足していると言われるカルシウム補給にも向いていますし、中高年層に不足しがちなビタミンB1補給にもぴったりです。

カルシウムに関しても、キャベツの倍以上を含有しています。

ビタミン・ミネラル・食物繊維の高バランス

(以下、分量は100gあたり。生での数値を示しています)

ケールでは、ビタミンCは81mgを含有し、キャベツの倍。ブロッコリー(120mg)など上回るものもありますが、大変高い量です。

β-カロテンならば2900μgを含み、キャベツの場合これはわずか50μグラム(!)です。小松菜やほうれん草など数千μgを含有する作物もありますが、ブロッコリーだと800μグラム。やはりバランスに優れています

食物繊維に関しても、3.7gを含有。β-カロテンの多い小松菜だとこれは1.9gで、キャベツも同じです。いかにもシャキシャキしたレタスではなんと1.1gと少ないですし、さつまいもでも3.5g。

ケールでは、どれかひとつの成分が飛び抜けているというより、バランスに優れているのがお分かりかと思います。他の野菜を摂らなくていいということではありませんが、慢性的な野菜不足を補うのにはぴったりなのです。

ケールだけの成分がある

「高栄養価で野菜不足を補う」ことを期待できる「ケール」ですが、それだけではありません。他の青汁素材には含まれないか、ほとんど得られない「ケール独特の成分」も含みます。

  • 1)イソチオシアネート:発がん抑制に効果があるとされる成分です。
  • 2)メラトニン:睡眠のリズムを整える成分で、サプリメントでもおなじみです。
  • 3)緑内障を予防する効果:こちらは「ルテイン」を多く含むためとされます。
  • 4)胃がん・直腸がん・肺がんの発症リスク低減:こちらはアブラナ科の作物に共通して指摘されている作用ですが、メジャーな青汁ベース素材の中で「アブラナ科」は、ケールだけです。

冬季と夏季での違いがある

一年を通じて栽培・収穫されるケール。しかし通年同じ味ではありません。冬場のほうが甘みが強く、色は濃く、栄要素が多くなります。

このため、冬季に収穫されたケールだけを使う青汁もあります。別の考え方として「一年を通じて夏のケール、秋のケール、冬のケールと摂るのが良い」、とするメーカーもあります。このあたり、どちらが良いのか?現代科学ではメカニズムが説明できない部分ですが、選択肢が広いということは言えますね。

風味は?

他と比べ、「青臭さ」があるのがケールです。青汁ブーム当初「まずい」等といわれたり(敢えて)宣伝されたりしたのも、主にこのケールの風味なのです。

ただ、牛乳や豆乳で溶いたりするとクセも少なくなりますし、他の素材をベースとし、ケールがブレンドされた青汁の場合ならば、ほとんど気にならないレベルにとどまります。

管理人あおじろうの考査

やはり、「伝統」と「バランス」がケールの良さです。即答できますね。20年以上これを飲み続けている人も多い、したがって伝統に裏打ちされた安心感なら、一番でしょう。

ではマイナス面はというと、こちらも即答で、「味」でしょう。特有の青臭さをどう感じるか。割り方で工夫はできますが、どうしても苦手という方もいるので、お試しセットやサンプルからのトライもおすすめですね。

ケール特有の成分としては発ガン抑制効果が実験で証明されている「イソチオシアネート(アブラナ科に含まれる)」、睡眠リズム改善効果で有名な「メラトニン」があります。ここの辺りも他と比べたいポイントです。

その他の栄養素面では、他の青汁素材に比べ飛びぬけた部分は無いものの、様々な栄養素がバランス良くそろっています。ひとつひとつの栄養素含有量を見ますと他の野菜に負けている面はありますが、「様々の野菜の得意分野を兼ね備えている」といった印象。だから青汁に向くのです。「野菜不足」解消に役立つでしょう。

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