生活習慣病は毎日の食事がカギ!
「生活習慣病予防のために○○しましょう」といったことを聞きますが、『生活習慣病』とはいったいどのような病気をまとめて言っているのでしょうか?
ざっくりした言い方なので、「なんとなく分かっているけど・・・」というかんじになっていませんか?
メタボリックシンドロームのための調査、平成23年国民健康・栄養調査報告によると、健康づくりのために身体活動や運動を実践している方の割合は39.4%であり、70歳以上では半数を超えていました。
身体活動や運動に期待する効果は、男女ともに「生活習慣病や肥満の予防と改善」と答えた方が多く、男性62.2%、女性64.0%でした。
ちなみに、20~30歳代の女性は「スタイル維持・改善のため」と答えた方が多かったそう。
生活習慣病は、日々の小さな心がけから防ぐことが出来ます。
文字通り、『生活習慣により引き起こされる病気』ですので、ぜひしっかり理解していただいて、予防していきましょう。
さて、先にも言いましたが、生活習慣病とは、「生活習慣が発症原因に大きく関係していると考えられる病気の総称」のこと。
生活習慣とは、食生活・運動習慣・休養・喫煙・飲酒などがそれに当たります。
この生活習慣病、日本だけでなく、各国や地域でも、生活習慣病の原因となる生活習慣は大きく異なりますが、死亡リスクは高いと認識されていて、スウェーデンではとても興味深い調査がされています。
スウェーデンでは、32年におよぶの追跡調査をしており、生活習慣による死亡リスクは、喫煙・1.92倍、糖尿病・1.64倍、高血圧・1.55倍、メタボリック症候群・1.36倍、高コレステロール血症・1.10倍 という結果が出ています。
禁煙が大切なことが、よく分かるデータですね。
また、食生活は、がん発生原因の30%に関わっているとのデータもあります。
日本での生活習慣病はどのようなものがあるでしょうか?
・がん・糖尿病・脳卒中が、3大死因となっており、その他、・心臓病・脂質異常症・高血圧・肥満 などがあります。
日本人の約3分の2が、上記の病気でなくなっているというので、決して他人事ではないですね。
では、主な病気について、日々のくらしで実践できることを紹介していきましょう。
まず、肥満であることが大きく関係してきます。
BMIを計算してみて、目安にしてみましょう。
BMIが
18.5未満でしたら、低体重
18.5以上25未満でしたら、普通体重
25以上でしたら、肥満
標準体重を計算してみましょう。
標準体重=身長○m×身長○m×22
ご自分の目安がわかりましたか?
肥満にならないように、日々、旬の野菜を取り入れた食事を心がけるようにしましょう。
旬の野菜は、それぞれの季節ごとに、繊細な味わいを持っています。
たとえば、春が旬の菜の花。
さっと茹でて、お好みの調味料で薄味に仕上げると、菜の花ならではの、ほろにがさを味わえますね。
油分多めのマヨネーズやドレッシングを使うのは、時々にして、茹でただけ、焼いただけ、などのシンプル調理で野菜を楽しんで味わってみましょう。
自然とヘルシーになり、肥満も防げます。
もちろん、食事だけでなく、適度に体を動かすことも大切。
- エスカレーターを使わず、階段を歩く
- はみがきをしている間や、テレビを見ている時、体操やストレッチをする
- なるべく車は使わず、自転車を使ったり、歩いたりする
など、毎日のちょっとしたことを運動に変えて、続けられることをやりましょう。
毎日続けることが大切です。
「これならできるな」ということを自分で見つけていきましょう。
そして、生活習慣病予防になる野菜のチカラについて、少しお話します。
脳卒中を予防するために、もっとも大切なことは高血圧を防ぐことです。
そして、その高血圧を防ぐには、ご存知の方も多いですが、塩分を摂り過ぎないこと。
高血圧というのは、体内の塩分の濃度を下げるためにたくさん水分を血管内に吸収する結果、血液の量が増えるので、血圧が高くなるのです。
このときにも、野菜が一役買ってくれます。
ほとんどの野菜や果物には、たくさんのカリウムが含まれています。
カリウムは、ナトリウム(塩分)の排出を促してくれるはたらきがあります。
食事の時、野菜や果物をたくさん食べるようにすることで、高血圧予防になり、脳卒中予防にもつながるわけですね。
また、野菜にはさまざまなビタミン・ミネラルが含まれており、ガンのリスクを減少させる効果が期待できます。
たとえば、トマトに含まれている、今では有名な「リコピン」には抗酸化作用があります。
カロテンも含まれているのですが、こちらにもさまざまなガンに対して、リスクを減少させると言われています。
もちろん、すぐに効果が出る、というものではないですが、野菜を取り入れた食習慣を10年、20年と続けていれば、きっと大きな差となって表れてきます。
毎日、野菜を摂ることを心がけ、忙しいときは青汁で補うなどして、無理をしない程度に、ご自分に合った方法で、野菜の栄養を摂るようにしましょう。
青汁の原料は、生活習慣病を防いでくれるのに役立ってくれる緑黄色野菜が多く、
栄養価が非常に高い食材を使用しています。
先に挙げたようなカリウムやビタミン・ミネラルも豊富。
時間のないときに、手軽に摂れることも魅力です。
野菜をたくさん摂るように心がけ、忙しいときは青汁で補いながら、生活習慣病を予防していきましょう。
BMI=体重○kg÷身長○m÷身長○m
(身長の単位はmですので注意してください。
たとえば、156cmの場合、1.56mで計算します。)